帯状疱疹について

帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水ぼうそうのウイルス(VZV)が体内で潜伏し、加齢やストレス、免疫力の低下をきっかけに再活性化することで発症します。

  • ピリピリした痛みや違和感から始まり
  • 赤い発疹が帯状に出現
  • 治ったあとも「帯状疱疹後神経痛(PHN)」として長引く痛みが残ることも

50歳以上では、3人に1人が発症すると言われています。


目次


帯状疱疹はワクチンで予防できます

現在、予防接種により発症・重症化のリスクを下げることが可能です。
福岡市在住の方は、対象年齢であれば一部助成制度が利用できます。


接種対象(年齢区分)

◎ 任意接種(自己判断で接種される方)

福岡市に住民票があり、接種日時点で50歳以上の方が対象です。
ご自身の希望で、いつでも接種が可能です。

◎ 定期接種(福岡市から予診票が届く方)

以下の節目年齢の方には、福岡市から予診票が郵送されます:

  • 満60歳・65歳・70歳・75歳

予診票をお持ちの方は、来院時にご持参ください。

※過去に帯状疱疹にかかった方も、接種は可能です。


ワクチンの種類と費用(自己負担)

種類接種回数対象効果自己負担額特徴
生ワクチン(ビケン)1回(皮下注射)健康な50歳以上の方1年後:約60%
5年後:約40%
4,900円免疫力が低い方は非推奨
組換えワクチン(シングリックス)2回(筋肉注射)原則制限なし(医師判断)5年後:約90%
10年後:約70%
12,000円/回高い効果と長期持続

福岡市の助成制度について(令和7年度~)

福岡市では、帯状疱疹ワクチンの接種費用の一部助成制度が始まっています。

  • 対象:福岡市在住・50歳以上の方
  • 助成後の自己負担額:
    ・生ワクチン:4,900円
    ・組換えワクチン:12,000円

※ 接種には事前予約が必要です


こんな症状がある方はご注意ください

  • ピリピリとした痛みが突然現れる
  • 赤い発疹が帯状に出てくる
  • 発疹が治った後も神経痛が続く

気になる症状がある方は、早めにご相談ください。


ご予約・お問い合わせ

帯状疱疹ワクチンの接種は完全予約制です。以下の方法でご予約・ご相談ください。

受付時間:9:00〜13:00/14:30〜18:00
※木曜午後・土曜午後・日曜・祝日は休診です


よくあるご質問

Q. どちらのワクチンを選べばいいですか?
A. より高い効果・長期的な予防を希望される方には、組換えワクチン(シングリックス)をおすすめします。医師が個別にご説明しますのでご安心ください。

Q. 副反応はありますか?
A. 接種部位の腫れ、発熱、倦怠感などの軽い副反応が一時的に見られることがありますが、数日で落ち着くケースがほとんどです。


まとめ

  • 帯状疱疹は50歳以上の方が発症しやすく、重症化リスクもあります
  • ワクチン接種により発症・後遺症の予防が可能です
  • 福岡市の助成制度により、自己負担額が抑えられます

まずはお気軽にご相談ください。